令和 3年 9月 定例会(第6回) 令和3年第6回
塩谷町議会定例会会議録議事日程(第2号) 令和3年9月6日(月)午前10時開議日程第1
一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
---------------------------------------出席議員(12名) 1番 高橋好雄君 2番 鈴木惠美君 3番 中塚 操君 5番 和氣勝英君 6番 篠原 操君 7番
冨田達雄君 8番 増渕 裕君 9番 橋本 巖君 10番
直井美紀男君 11番 斎藤定男君 12番 君島勝美君 13番 君嶋恒夫君欠席議員(なし
)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 町長 見形和久君 副町長 杉本宏之君 教育長
斎藤智之君
総務課長 神山直行君
企画調整課長 柿沼 肇君
保健福祉課長 磯 京子君
高齢者支援課長 鈴木啓市君
建設水道課長 森田洋行君
学校教育課長 吉成伸夫君
---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名
議会事務局長 増渕邦良 書記 鈴木ゆりな 開議 午前10時00分
△開議の宣告
○議長(
冨田達雄君) ただいまから本日の会議を開きます。 出席議員は12名であります。
---------------------------------------
△
議事日程の報告
○議長(
冨田達雄君) 本日の
議事日程は
一般質問となっております。
---------------------------------------
△
一般質問
○議長(
冨田達雄君) ただいまから
一般質問を行います。
---------------------------------------
△橋本巖君
○議長(
冨田達雄君) 順次発言を許します。 9番、
橋本巖議員。 質問時間は、質問、答弁合わせて45分以内です。 9番、
橋本巖議員。 〔9番 橋本 巖君登壇〕
◆9番(橋本巖君) 私は、通告書に基づきまして、1つ、
公共施設等総合管理計画に基づく
個別計画の
進捗状況、1つ、
介護施設入所高齢者の負担は今後どのように変わるのか、1つ、
医療的ケア児支援法施行で求められる町の責務、1つ、児童・生徒の学力問題と学校健診後の
健康管理の実態、以上4項目について質問いたします。 まず初めに、
公共施設等総合管理計画に基づく
個別計画の
進捗状況。 私は、2018年12
月議会一般質問で、
建築物系公共施設を団体ごとに、将来統合すべき施設、残す必要がある施設、整備・更新が急がれる施設が何かを、経過期間40年を待たずに、庁内横断的に
スピード感を持って
個別計画を進めるべきとの提案に対して、どの施設をいかにして整備・統合できるか、庁舎整備の進捗を見ながら計画を進めたいと答弁した。
庁舎建設工事が順調にいけば2023年春頃には開庁、供用開始の見通しが立っている。私が緊迫感を持って質問してから約3年が経過するが、解体・除却、整理・統合の
具体的方向性が決まった施設は幾つあるのか。 次に、
介護施設入所高齢者の負担は今後どのように変わるのか。 特養ホーム、
老健施設、
介護療養型医療施設などに入所する低
所得高齢者の食費・居住費を減額する
補足給付制度が8月から改悪されるとのこと。現在、単身で1,000万、夫婦で2,000万以下で
住民税非課税世帯が給付を受けられていたが、制度改悪により単身で500万から650万、夫婦で1,500万から1,650万に要件が厳しくなったことにより、施設退所を余儀なくされる懸念があることから質問いたします。 1点目、町の
該当施設入所者で
補足給付を受けている高齢者は何人いるのか。収入、
資産要件の変更で給付の対象外になる利用者は何人ぐらいと推定できるのか。 2点目、
資産要件をクリアして引き続き
補足給付が受けられても、食費の負担が増えることになる特養など4施設で、年収120万から155万の場合、日額幾らに引き上がるのか。また、
ショートステイ利用者の食費は年収別で
幾ら引上げになるのか。 次に、
医療的ケア児支援法施行で求められる町の責務。 日常的に
人工呼吸器など
医療的ケアが必要な児童と家族の支援法が、6月4日、
衆議院厚生労働委員会において全会一致で可決された。同法は、
医療的ケア児と家族を社会全体で支え、適切な支援を受けられるようにするもので、9月から施行される予定で、
地方公共団体による支援が初めて責務化され、ケア児が安心して地域の学校、
保育所等に通えるために環境を整え、介護する家族の負担軽減への取組が求められることになります。法施行に伴う町の認識を伺いたい。 1点目、
医療的ケアが必要とされる病気、症状、
医療行為にどんなものがあるのか。 2点目、
小児慢性特定疾患も含めて、
医療的ケア児と把握できる人数はどの程度か。 3点目、医療の進展に伴い、
在宅ケア児の増加を見据え具体的な支援策を考えているのか。 次に、児童・生徒の学力問題と学校健診後の
健康管理の実態。 私たちがかつて経験したことのない
コロナウイルス感染危機は、教育現場と
子供たちにも大きな負担と深刻な影響をもたらしました。長期間の一斉休校を余儀なくされた結果、先生や友達との交流もなく、習っていないところを独りで勉強するなど学びの遅れと、通塾、
ネット環境の有無などで深刻な格差が生まれました。また、勉強の遅れを取り戻そうと土曜授業や
夏休み学校行事の大幅削減、7時間授業の
見直し等の実施で、不安とストレスを抱えながら
子供たちは頑張っています。現時点における
学力到達度について伺います。 1点目、4月23日に行われた中学3年生の第1回
実力テストの結果、5教科全てで県平均を下回っていますが、県との格差についてどのような認識を持ち、来年3月の入試までに
学力アップを図る具体的な対策を考えているのか。 2点目、
小・中学校で実施している学校健診で、診察科目は幾つあって、健診時に要受診と判断された人数は何人か。それで、未受診者は何人と把握しているか。 3点目、健診の結果、
健康状態の変化で特徴的なものは何か。例えば肥満、視力の低下など。 以上、第1回目の質問を終わります。
○議長(
冨田達雄君) 町長、答弁。 〔町長 見形和久君登壇〕
◎町長(見形和久君)
橋本議員の
一般質問に答弁いたします。 まず、
質問要旨の1点目、
公共施設等総合管理計画に基づく
個別計画の
進捗状況についてのご質問であります。 2018年12月議会の
一般質問での
橋本議員への答弁では、
建築物系公共施設81施設のうち30年経過する施設が29施設で、そのうち、旧
耐震基準の施設が20施設あるとお答えをいたしました。しかし、今回精査をいたしましたところ、旧
耐震基準施設である
消防施設11施設の建築年度が不明のため欠落していることが判明いたしました。 したがって、
計画策定時での30年経過する施設は全部で40施設となり、旧
耐震基準の施設も
消防施設を含め31施設となります。大変失礼をいたしました。ここで、改めておわびの上、訂正させていただきます。 旧
耐震基準施設31施設のうち既に解体した施設は2施設あり、旧
玉生中学校校舎と体育館であります。また、建て替えした3施設は、
町営住宅大宮団地、消防団第8分団詰所、消防団第4分団詰所であります。 残りの旧
耐震基準施設は26施設となり、今後、
個別施設計画や
再編計画に基づき、役場新庁舎建設や仮称でございますが
総合福祉センター建設に伴い、役場旧庁舎、
公用車車庫倉庫及び
老人福祉センターと旧やまゆりの湯の解体を行います。 その跡地利用としましては、
玉生コミュニティセンターの
建て替え等を検討するとともに、
町民体育館を各地区1か所ずつとするための整備統合、また、
就業改善センターや旧船生支所においては、現在使用する団体の意向に寄り添いながら旧耐震の施設の解体等を予定しております。その他の施設においても、近い将来、計画に基づいて解体や建て替え、整理・統合を進めることで、旧
耐震施設の解消及び新
耐震施設の一部解体や整理・統合を図ってまいります。 また、当初より、
公共施設等総合管理計画は40年の
長期計画であり、10年ごとの見直しを行う予定でありました。しかし、国から策定を要請してきた平成26年度から平成28年度以降、一定の期間が経過するとともに、国の
インフラ長寿命化計画が令和2年度中に見直されたことを踏まえ、令和3年度中に
総合管理計画の見直しを行うこととする指導がございますので、それに沿って今年度中に町の
総合管理計画の見直しを行うものであります。 次に、
質問要旨2点目、
介護施設入所高齢者の負担はどのように変わるのかとのご質問ですが、町の
該当施設入所者で
補足給付を受けている利用者は、現時点で151人となっております。また、収入、
資産要件の変更に伴って、更新時において申請をいただいた利用者で
給付対象外となった利用者は7人となっております。 次に、
資産要件をクリアして引き続き
補足給付が受けられても食費の負担が増えることとなる特養など4施設では、
年金収入等が120万円を超える利用者につきましては、これまでの食費負担の650円から1,360円になります。このことから、日額にいたしますと710円が引上げの額となります。また、
ショートステイの利用者につきましては、
年金収入等が80万円以下の利用者では390円から600円に、また、
年金収入等が80万円を超えて120万以下の利用者では650円から1,000円に、
年金収入等が120万円を超える利用者では650円から1,300円に、それぞれ日額の食費が引き上げられることになります。 これらの負担額の見直しにつきましては、在宅で暮らす方との食費・居住費に係る公平性や、負担能力に応じた負担を図る観点から見直しとなったものであります。議員にもご理解をいただきますとともに、持続可能な
介護保険制度の今後の進展につきましても注視いただければと思っております。 次に、
質問要旨3点目の
医療的ケア児支援法施行で求められる町の責務の1点目、
医療的ケアが必要とされる病気、症状、
医療行為はどんなものがあるのかとのご質問であります。 病気としましては、脳障害による染色体異常、代謝異常、髄膜炎、
脳血管障害、その他に脊髄炎、
骨形成不全症などがございます。症状は障害により様々で、脳障害を例にとりますと、
体温調節障害による体温の上昇または低下、それに伴う脳の活動低下、消化や呼吸不良、
呼吸機能や
心機能低下などが挙げられます。
医療行為としては、
人工呼吸器管理、
気管内挿管、酸素吸入、たん吸引、導尿、点滴等があります。 次に、
小児慢性特定疾患も含めた
医療ケア児と把握できる人数でございますが、本町の
小児慢性特定疾病医療受給者は今年3月末現在で13人、そのうち2名を
医療的ケア児として把握しております。 次に、町としての具体的な支援策を考えているのかとのご質問であります。 これまで、
医療依存度の高い子供の在宅療養はほぼ家族の力だけで担われてきましたが、この法律の制定により、
地方公共団体には、一つには
医療的ケア児と家族の
日常生活に対する適切な支援、二つには、保育園や
小・中学校の設置者として、学校等における
医療的ケアその他の支援が求められることになります。 町では、まず
日常生活支援としては、介護者が病気等の理由により家庭で介護できない場合は、施設での一時的な見守りや活動の場を利用すること、居宅介護、通院介護、
施設通所利用などに対する支援を現在も行っているところであります。これまで以上に相談しやすい
体制づくりに努めながら、これらについての継続実施をしてまいります。 次に、学校等における支援についてでありますが、法律的には保健師や看護師の配置等についての定めがあるのみであり、国からまだ具体的な内容が示されていないところであります。 保育園や
小・中学校における
医療的ケア児の受入れに当たっては、配置する
看護師等にとどまらず、万一の際の
かかりつけ医や
学校医等の判断や連携体制、常備すべき
医療機器、
施設構造など事前に検討すべき課題が多くあり、病状によっては、全ての
医療的ケア児を受け入れることは困難であると考えております。 そのため、
特別支援学校や
福祉施設等との適切な役割分担が前提とはなりますが、入園や入学を希望する
医療的ケア児がいる場合は、個々の状態等について園医や学校医と十分協議を行った上で、できるだけ
医療的ケア児が
医療的ケア児でない児童・生徒とともに教育が受けられるよう支援してまいりたいと思います。 次に、
質問要旨4点目の児童・生徒の学力問題と学校健診後の
健康管理の実態についてのご質問でありますが、この後、教育長より答弁をいたさせます。 以上、答弁いたします。
○議長(
冨田達雄君) 教育長。 〔教育長
斎藤智之君登壇〕
◎教育長(
斎藤智之君) 児童・生徒の学力問題と学校健診後の
健康管理の実態についての質問に答弁いたします。 まず1点目ですが、中学3年生の
実力テストは
業者テストを利用し学校独自で行ったものです。結果はご指摘のとおりでした。これを受けて、よりよい
生活習慣や
学習習慣の確立に向けて家庭と連携して取り組む必要がございます。そもそも
実力テストは、
生徒個々人の現状における学習に対しての課題と今後の学習への取組方法とを明確にし、そのことを保護者と共有することで
家庭学習への取組の改善に活用したり、教師にとっては、指導上の問題や重点を知って授業の改善に活用するために行われるものです。 もちろん、
ペーパーテストだけで測れるものは学力の一部分でありますが、客観性が高いことから、入試や検定、国家試験など多くの試験で利用されております。特に中学3年生で行う
実力テストは、学習の課題の明確化とともに、入学試験を受けようとする高校の選択材料に活用されております。 なお、
塩谷中学校の場合は、学年の生徒数が少ないために一部の極端な成績に平均点が大きく上下することもあることをご了解願います。 現在まで、町では学力の向上のために様々な取組を行ってまいりました。今年度からは、栃木県
教育委員会より
学力向上コーディネーター派遣事業の指定を受けて、3年間の計画で、テスト結果の詳細な分析方法や
学力向上のための改善策などの指導をいただいているところです。また、以前より指導を受けている大学教授のご指導も継続して行っているところです。 その経過については、町の広報紙や
啓発リーフレットにより町民に伝えるとともに、各学校から発行されている学校だよりにて、保護者、地域の方々に学校での取組への理解と家庭の協力をお願いしているところであります。 中学校では、今年度より数学科において、
習熟度別授業やAI機能の搭載された
タブレット端末を用いてのドリルなど、生徒一人一人に合った学習に取り組んでおります。また、保護者には学年だよりや学年会、
個別懇談等で授業中の様子やテストの結果について伝えるとともに、生徒の課題を保護者と共有し、課題に応じた対策についての理解、協力が得られるような働きかけも行っております。 議員もご了解のように学力はすぐに身につくものではございませんが、今後も、
教育委員会では
小・中学校と連携して、児童・生徒の学習意欲を喚起させるような指導法の開発、教員の授業力の向上への支援・援助、
リーフレットや町広報紙を通しての児童・生徒や保護者への
家庭学習の重要性の啓発、並びに家庭での過ごし方、学習方法についてのお知らせを行うなどの地道な取組を積み重ねながら、町内の
子供たちの
学力向上を目指して取り組んでおります。 次に、2点目の学校健診についてでありますが、健診の項目は
学校保健安全法施行規則第2章第2節第6条によって、身長及び体重、視力及び聴力、歯及び口腔の疾病及び異常の有無、栄養状態、脊椎及び胸部の疾病及び異常の有無並びに四肢の状態、眼・
耳鼻咽喉疾病及び皮膚疾患の有無、結核、心臓、尿、その他の疾病及び異常の有無などの11項目について実施することになっております。町ではそのほかに、小学5年生と中学2年生に採血による
生活習慣病検査と、中学1年生に
骨密度検査を追加して実施しております。 健診の目的は、早期に体の疾病などを把握し治療に生かすとともに、健康情報を本人、家庭、学校が共有し、
学校生活における配慮事項を明確にして、安全・安心して諸教育活動に取り組めるようにすることを目的としております。 健診の結果により令和2年度に
医療機関への受診案内をした人数は、内科関係で45人、うち未受診者は20人、眼科で245人、うち未受診者は87人、歯科では159人、うち未受診者は62人となっております。 次に、
健康状態で特徴的なものは何かについてですが、明らかに
肥満傾向、視力の低下傾向が強くなっております。全国的に本町のような農山村地帯では
肥満傾向の児童・生徒が多いという傾向が見られます。学校では、健診結果から疾病や異常を発見した場合は個人懇談時に早期の治療を勧め、
日常生活で気をつけることを考えさせて実践に結びつくような指導を行っております。 そこで、本町においては小・中学生、高校生の医療費への支援を行い、保護者の負担の軽減に努めているところです。 以上、答弁いたします。
○議長(
冨田達雄君)
橋本議員にご連絡したいと思うんですが、前のモニターが今ちょっと消えています。後ろのモニターはついているんですけれども、時間が少なくなりましたらお知らせしたいと思うので、この時計で45分までということになりますけれども、よろしくお願いします。 9番、
橋本巖議員。
◆9番(橋本巖君) それでは、
公共施設等管理計画についてまずお伺いいたします。 いろいろ町長からの答弁や各施設についての対応などを聞きました。
自然休養センター運営委員会が7月28日に開かれたんですね。
センターの今後の整備方針が提案されて、
公共施設等総合管理計画では、
センターを解体し現在のグラウンド内に新たな建物を建設する、星ふる学校くまの木は解体し休養村
センターへ機能統合する、こういう計画が示されたんです。 しかし、今の答弁の中では全くその点には触れられていないんですが、それは当然、各課との
ヒアリングなども行っているので、
産業振興課が勝手にこういう形で、私は全然知らなかったんですが、突然この
運営委員会の中で示されたので私もちょっとびっくりしたんですが、こういうことについてはどういう計画に本当はなっているのか。特に総務課とそれから
産業振興課との
ヒアリングもきちんとやって、実際にどっちに信憑性があるのかというか、それはどうなんでしょうか。
○議長(
冨田達雄君) 町長。
◎町長(見形和久君)
個別計画につきましては、数が極めて多いものですから、全てを何年度から何年度で整理して、こういうふうにしていくんだという細かいところまでは、残念ながら、共有をしてこういうふうになっているという部分は一覧表になっているわけではございません。 ただ、現況の中でこの施設がどのくらいもつものかということは、大筋、先が見通せるというふうな部分もございまして、特に中心としましたのが、役場が建て替えになった場合にほかの施設がじゃどういうふうに変わっていくのかということについては細かい議論というのはされておりますが、それ以外については、正直、これから検討に加えていくという部分もあるかというふうに思います。各課においては、こんなふうにしていきたいというものもあるかというふうに思いますが、残念ながら、そこまでの詳しい経過、考え方というのは統一されていないというふうな状況でございます。 以上でございます。
○議長(
冨田達雄君) 9番、
橋本巖議員。
◆9番(橋本巖君) この
公共施設等総合管理計画等の概要版というところで書かれているんですよね。その中で
建築物系と
インフラ系に分かれているんですが、
建築物系について、全体的に総合的かつ計画的な管理を実現するための体制ということで、一つは、全庁的な取組体制の構築、それから、職員の
施設管理意識の向上と
スキルアップ、こういうことをうたっているんだよね。その中でも特に
公共施設等の建物について、どういうふうな形で実際に計画を立てていくかというのも、ちゃんとこれ5項目にわたってやられているんだ。だったら、こういうことについてきちんと検討というか、そのあれをやっていけば必ず出てくると思うんです、
個別計画について。 それを全く
個別計画もうたっていないということで、要するに職員の
施設管理意識の向上というところと
スキルアップというところでは、全くこれは全庁的にはなされていないんじゃないですか。ただ総務課の中で一生懸命、
財産管理のほうでやっていて、実際にそれなりの、課横断的にこういった
スキルアップなんかも含めてきちんとやられているんですか。そして、この6項目、これをきちんと実践しているのか。そうしたらきちんと計画も全部立てていけるはずなんだ。それはどうなのか。
○議長(
冨田達雄君) 町長。
◎町長(見形和久君) 計画上はそんなふうになっているというのはご指摘のとおりでございますが、残念ながら、施設も動いたり人も動いたりする中で、全職員にその辺がちゃんと行き渡っているのかということになりますと、
橋本議員ご指摘のとおりかなという部分がございます。 ただ、先ほども答弁の中にあったかというふうに思いますが、この計画というものも、本来は自分たちがつくってこんなふうにしていくんだというものが、私も望ましいし当たり前かなという部分があるんですが、どうしても国・県等からの指導等がその都度入るというふうなことになりますと、またそこで一時見直しをかけるというふうな部分がございまして、なかなか一つのものとしてまとまっていかないというのが本来のところでございます。 ご指摘もございますように、もう一度その辺については改めて、計画に沿ってどうしていくのかということを、庁舎も新しくなるというふうなことでございますので、考えさせていただきたいというふうに思います。 以上です。
○議長(
冨田達雄君) 9番、
橋本巖議員。
◆9番(橋本巖君) じゃちょっと聞きますけれども、この計画の中では81の
建築物系施設の統廃合、除却など、個別ごとに
計画策定なしに漫然と整理、更新した場合、年間どの程度の財源が必要となって、充当可能な財源はどの程度と計算できるんですか。
○議長(
冨田達雄君)
総務課長。
◎
総務課長(
神山直行君) 当初の計画でありますと、将来更新にかかる費用としては年14.9億円と、そのうち充当可能としまして9億円ということで、年間5.9億円分不足になるというような感じでございます。
○議長(
冨田達雄君) 9番、
橋本巖議員。
◆9番(橋本巖君) これだけ財源的にあれがはっきりしているのに、漫然とこれやっていたら確かにこのとおりに財源がかかって、財源不足がちゃんと出るとはっきり言っているわけだから、そんな悠長なことを言っている場合じゃないんだと思うんです。実際に今度、補正予算の中で330万円計上して、今まで10年ごとに見直しをするんだといったんだけれども、これを実際に見直すんだということで、この令和3年度にね。これ、何でこの5年で見直さなければならないのかということなんですよ。 というのは、やはり40年で一応計画期間あります。だけれども、10年ごとにやっていたんでは、例えば実際、今40年を経過しているのが40年たったら80年になってしまうんですよ。そうでしょう。そういった老朽化、右向いているものをやはりきちんと
個別計画を立てて、それできちんと整理・統合していくという方針じゃなければできないと思います。 それでちょっと聞きたいんですけれども、この330万円計上して見直しの策定業務やるよね、総務部、更新に。これ、どこに委託するんですか。自分たちでやるのか。
○議長(
冨田達雄君)
総務課長。
◎
総務課長(
神山直行君) ちなみに、こちらにつきましては、国のほうの指導もありまして、今回見直しにつきましては国のほうで最低限入れるもの等の指導もありまして、それを基につくってはいくんですが、実際に当初つくったのが29年3月ということで、それからもう4年半は過ぎていますので、現状、当初から変わっている部分が結構多々あります。こちらにつきましては、宇都宮大学の--先生の指導を受けて各施設個別ごとの
再編計画というのを立てておりまして、そちらを基にその施設をどうするかというのを決めた部分があるんですが、そちらを今回の検討の見直しの中で、また各課への聞きとりをしながら計画の中に盛り込んでいくことを考えております。 ちなみに、計画につきましては一応業者のほうに委託する予定で考えております。
○議長(
冨田達雄君) 9番、
橋本巖議員。
◆9番(橋本巖君) 時間がありませんので、次に児童・生徒の学力問題についてです。 私、教育長が言った学年だよりのラストスパートというのを保護者から見せられたんだよね。それで、これ栃木県との比較の中で、私、愕然としたんだ。というのは、これ私、50点満点かと思ったんです。例えば社会科でいうと栃木県が49、塩谷町は37、数学でいうと栃木県が49、37、こういったことで私びっくりしちゃったんですけれども、栃木県のレベルが低いということも確かにそうなんでしょうけれども、それ以上にレベルが低い。保護者の方は本当に心配していました。 それでちょっと聞きたいんですけれども、平均点以上が全体で何割あって、平均点以下が大体何割ぐらいというふうに分析していますか、この実態を見て。結局、平均点以下の人たちが多いということで全体的な平均点を引き下げているという状況だと私は思うんです。一生懸命頑張っている子は、成績のいい子はいいと思いますが、だけど、全体的に平均を引き下げていることになれば、当然、平均点以下の人たちがかなり多いのではないかというふうに私は思うんですが、その辺、どういう分析していますか。
○議長(
冨田達雄君)
学校教育課長。
◎
学校教育課長(吉成伸夫君) こちらについては、教育長説明のとおり学校独自で行っておりますので、
教育委員会のほうではデータは持っておりませんので、お答えできません。
○議長(
冨田達雄君) 9番、
橋本巖議員。
◆9番(橋本巖君) そうですか。 それから、健康診断の問題なんですが、これ今報告がありましたけれども、要するに長崎県の場合、要受診と診断されながら未受診の子供は、例えば歯科で63%、耳鼻科で62%というふうな結果が出ているんだよね。岩手県もやはり全体の検査をした場合に大体同じような状況なんです。そういう中で、何で受診がされないのかということの要因の分析というのはどういうふうにしていますか、それぞれ。
○議長(
冨田達雄君)
学校教育課長。
◎
学校教育課長(吉成伸夫君) 各学校とも、できるだけ夏休み前に、夏休みを利用して
医療機関を受診できるように個別に指導を行っておりまして、その結果を夏休み明けに取っている状況でございますので、その状況を見て、養護教諭のほうでそれぞれ対応をしていただいています。 以上です。
○議長(
冨田達雄君) 9番、
橋本巖議員。
◆9番(橋本巖君) 私が聞いたのは、こっちにメモがあるんですけれども、45人のうち20人、245人のうち87人、半数ぐらいがやはりまだ受診していないわけだ、言ってみれば。その理由は何だと。それぞれ学校で夏休み期間中にやってもらうというんだけれども、実際にこの結果を見て、その要因として一番挙げられるのは何なんだということです。
○議長(
冨田達雄君)
学校教育課長。
◎
学校教育課長(吉成伸夫君) 昨年度におきましては、やはりコロナの影響も若干あるようなことを養護教諭から伺いましたが、そのほか、塩谷町は医療費は18歳まで無料となっておりますので、家庭の方には受診のほうはそれぞれ個別面談時に勧めておりますので……。答え的にはこの程度になってしまいます。
○議長(
冨田達雄君) 9番、
橋本巖議員。
◆9番(橋本巖君) それで、教育長の答弁の中で、要するに健診の結果、
健康状態の変化で特徴的なものは何かと私聞いたら、やはり肥満が非常に多いということと視力の低下が非常に多いということなんです。それで、これ、児童・生徒に肥満が多いということは、それが原因で例えば運動機能の低下とか学習意欲の低下、それから身体や容姿に対するいじめ、それと成人病へのリスク、これ当然ありますよ、肥満というのは。そういうことを考えて、どういう具体的な指導や援助というものを行っていますか、この人たちに対して、実際に。
○議長(
冨田達雄君) 教育長。
◎教育長(
斎藤智之君) 学校現場においては、そのような疾病が見つかった場合は個別に保護者のほうに通知を出しております。また、夏休み等には親子で学校に来てもらって、やはり個別に、このような
生活習慣にすればいいというような援助もしているんですが、なかなか、生活全体を見直す部分というのがやはり欠けているところもあると思います。なので、継続的に学校では行っていますが、どうしても、先ほどの答弁の中でもお話ししましたが塩谷町のような農山村の場合はどうしてもお店が近くにないので、家庭でお菓子やジュース類を買い置きして、いつでも冷えているジュースが冷蔵庫に入っていて、いつでも手の届く範囲にスナック菓子があって、そして、友達のうちが結構遠いので、車で運ばないと運べないというドア・ツー・ドアの世界になっております。その関係で、友達のうちに行っても結局はゲームをやって過ごすという遊び方をしています。そこのところを改善していかなくてはならないかなと思っています。 それはやはり学校でPTA等に呼びかけながら、食生活の改善、生活の改善、それから運動に親しむということを呼びかけていかねばなりませんが、何分にもコロナの関係もありまして、積極的に触れ合うという部分もなかなか難しい部分もあるので、ただ、個別に取り組める部分はたくさんあると思いますので、そこは保護者のほうと連携を取りながらやっていくということでよろしいでしょうか。
○議長(
冨田達雄君)
橋本議員にお知らせします。 質問時間、あと約1分になりましたので、よろしくお願いします。 9番、
橋本巖議員。
◆9番(橋本巖君) じゃ最後に。
医療的ケア児で、慢性特定疾患の中の2名ということで答弁あったんですが、そのほか、慢性特定疾患以外の
医療的ケア児と推測されるというのは何人ぐらい、この2人だけしかいないんですか。これだけお聞きします。
○議長(
冨田達雄君)
保健福祉課長。
◎
保健福祉課長(磯京子君) そうですね。13名の中の2名ということでお答えしたんですけれども、あとは
医療的ケア児、特に該当しそうな症状の方は見受けられませんでした。
◆9番(橋本巖君) 結構です。
○議長(
冨田達雄君) 以上で
橋本巖議員の質問を終わります。 ここで暫時休憩します。10分間休憩とします。 休憩 午前10時46分 再開 午前10時54分
○議長(
冨田達雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△鈴木惠美君
○議長(
冨田達雄君) 2番、鈴木惠美議員。 質問時間は、質問、答弁合わせて45分以内です。 2番、鈴木惠美議員。 〔2番 鈴木惠美君登壇〕
◆2番(鈴木惠美君) 新型コロナウイルスの第5波に入った7月以降、感染力の強いデルタ株への置き換わりとともに感染が拡大しております。クラスターの増加ペースが加速し、感染しにくいとされていた
子供たちにも広がりを見せています。町内におきましても、本庁舎、こども園に事例が発生いたしました。そこで、感染拡大を防止するためにも、また、より一層の対策を強化するために次の質問を通告いたします。 1問目、今後のコロナ対策について。 ①12歳以上接種者の副反応の現状。接種生徒数は何名ですか。実際の副反応はどうですか。生徒の心身の不安、差別はありましたでしょうか、伺います。 ②保育所は、3密になりやすく、集団感染のリスクが高いところでございます。現在は感染力が強いデルタ株がほとんどを占めております。そこで、現在の具体的な感染防止対策と、今後強化すべき防止策として看護師の配置が必須と考えますが、町長はどのように思いますか。 ③自宅療養者数、いわゆる配送困難事案が県内では1,000人を超えております。9月4日付の自宅療養者数849名、入院調整者数26名、宿泊療養者数184名、合計1,059名です。入院数は236名です。2割を少し上回りました。 本町における自宅療養者の対応、また、先日、庁舎内感染事例がございました。この有事対応として職員向け濃厚接触者対応の具体的な流れ、また、町民向けの対応や対策をお伺いいたします。 2問目、通学路の安全対策について。 千葉県八街市路上で下校中の児童5人がトラックに跳ねられた事故がございました。2人死亡、3人重症でございます。それを受け、通学路の総点検はどうなっているのか。危険箇所と整備についての考えを伺います。梍橋区内、旧461号沿い通学路はまさに危険箇所です。 以上、この2問について町長または関係課長の答弁を求めます。 第1回目質問でございます。よろしくお願いします。
○議長(
冨田達雄君) 町長、答弁。 〔町長 見形和久君登壇〕
◎町長(見形和久君) 鈴木議員の
一般質問に答弁いたします。
質問要旨1点目の今後のコロナ対策についてのご質問であります。 まず、12歳以上、特に中学生のワクチン接種に当たっては、注射部位の痛みや発熱等の副反応が高齢者に比べ若年層により多く出現することや、この世代特有の血管迷走神経反射と言われる接触時の急性ストレス反応が生じやすいことなど十分に踏まえ、さらには、接種を受けることや受けないことによる差別やいじめなど生じないよう準備を進めてまいりました。 具体的には、医師も同席する保護者向け説明会や、町からの個別通知によるワクチン接種のメリット・デメリット、副反応が出現した際の対応方法等の理解促進を図るとともに、通い慣れた中学校を接種会場とすることや、問診時間を大人の2倍以上確保する、あるいは生徒の接種日時をクラスごと等ではなくランダムに設定するなどといった丁寧な対応を取ったところであります。 夏休み中に129名の中学生の接種を実施してまいりましたが、おかげさまで、これまで一人として接種直後の急性ストレス反応を引き起こすことなく進捗しております。また、差別やいじめについても、現時点での報告、相談等はございません。 副反応については、2回目の接種に際してアンケートを実施しておりまして、取りまとめたものを閉会日に報告を予定しておりますが、これまでの回答の中では重い副反応例はございません。 なお、接種後の副反応に関する相談対応を
塩谷中学校校医であります小島先生にお願いしたところでございますが、受診に至った中学生は数名で、いずれも重篤ではないと報告を受けております。 今後、保護者と一緒に接種する中学生や12歳になった小学6年生については、集団接種会場での接種となりますが、中学校の集団接種と同様、丁寧な対応に努めてまいります。 次に、保育園の感染防止対策の現状でありますが、認定しおやこども園は、令和2年度に、エアコンの入替え工事に併せ空気清浄機能付のエアコンの導入や、国の交付金を活用し、換気改善策としましてサッシや窓、網戸工事などを行っております。その際、ゼロ歳児室の床を、清拭のしやすい抗菌タイプのクッションフロアへ改修するなどの対策も行いました。 私立保育園2か所につきましては、同じく国の交付金を活用し、各園に2台ずつ加湿空気清浄機を導入いたしました。また、ふにゅう保育園では、換気環境改善のために既設網戸の修繕も行っております。 その他、感染症対策としまして、各園へは消毒用アルコール、消毒薬、非接触型体温計、子供用マスク等の配付を行いました。現在は、それらを活用し、各園において1日複数回の検温や小まめな消毒・手洗いはもとより、保育室の換気、黙食の指導、午睡の際の布団の位置の配慮、活動の分散開催等の対策を行っております。また、3園それぞれの感染対策等についても頻繁に情報交換を行い、知識や方法等の共有を行っております。そのほかにも、町保健師の指導を受けながら感染対策を取っております。 次に、看護師の配置につきましては、県内、郡内におきましても、私立保育園等を中心に配置されている事例が増えてきているとお聞きをしております。また、公立保育園につきましても、那珂川町や高見沢町において養護教諭や看護師を設置しております。 本町におきましては、残念ながらそうした事例はございませんが、新型コロナウイルス感染症防止対策や安全に保育業務等を遂行する観点からも、
看護師等の配置をすることは重要であると判断いたします。設置するに当たりましては、現在のところ、コロナ禍の中ではありますが、町医師会や園医、歯科医師会等を含めて、保育園等の現場の声にも耳を傾け、総合的な検討を進めてまいりたいと考えております。 次に、自宅療養者への対応及び庁舎内感染への対応についてでありますが、自宅療養者支援につきましては、令和3年3月に、県北健康福祉
センター及び県感染症対策課の助言をいただき、自宅療養者支援の事業をスタートさせております。県内では現在、足利市、佐野市、真岡市、さくら市、上三川町、それと本町の6市町で実施をしております。 自宅療養者への支援内容につきましては、1つ、日用品等の提供、2つ、電話相談、3つ、パルスオキシメーターの貸与などがございます。今のところ、自宅療養者から町への支援要請はございませんが、いつでも対応できるよう体制を整えております。 次に、有事における対応についてでありますが、まず、職員間の接触機会を低減するため、時差出勤や20時以降の超勤禁止、不要不急の出張自粛等を図っているところであり、今回の緊急事態宣言に当たっては、在宅勤務の制度を試行的に実施することといたしました。 また、万一、職員に陽性者が確認されても役場内での感染拡大を少なくするため、職員または職員の同居家族が陽性と確認または陽性の疑いがある際に取るべき職員及び役場の対応マニュアルを定め、その徹底を図るとともに、万一、陽性となった場合は保健所と連携し積極的疫学調査を実施し、濃厚接触者等の調査を行い、必要な職員のPCR検査を実施することとしております。 町民向けの濃厚接触者の対応につきましては、制度上、残念ながら町は対象者を把握することができませんが、家庭内感染が増えておりますので、広報、町ホームページ等を活用し繰り返し周知するとともに、引き続き家庭内での感染対策方法を周知してまいります。 次に、
質問要旨の2点目、通学路の安全対策についてのご質問に答弁いたします。 議員ご指摘のとおり、千葉県八街市で発生した交通事故は記憶に新しいところでありまして、二度とあのような悲惨な事故が起きてほしくないと願うところでございます。 ここで、新たな視点で通学路の危険箇所の点検と整備をすべきとのご指摘でありますが、通学路の点検につきましては、学校教育課が事務局となりまして、各小学校単位で学校教職員、PTAの方々と通学路の合同点検を、平成27年から年1回ではございますが実施しております。そして、点検の結果や学校、地域住民の要望事項等を関係機関に報告することにより、対応が可能な案件につきましては随時対策を講じているところでございます。 また、平成28年度からは、栃木県からの指導により、建設水道課が事務局となり、私も含めまして国・県道の道路管理者、警察、学校代表、住民代表、建設業代表の方々と合同で、「とちぎの道現場検証」と称した通学路の危険箇所の合同巡視を、これも年1回ではございますが、危険箇所の情報を共有するとともに、通学路安全対策の実施につきまして国・県への要望活動を展開しているところでございます。 だから安心で安全ですと胸を張れるというものではございませんが、今後とも、合同点検や現場検証の継続した実施によりまして通学路の安全確保に努めさせていただくこととします。 なお、議員からご指摘のありました箇所は、梍橋の荒川の左岸側かと思われますが、歩道を設置するスペースの確保が困難な状況ですので、車両運転者の注意を喚起する標識あるいは路面標示等の設置により、歩行者の安全確保につなげさせていただくことといたします。 以上、答弁いたします。
○議長(
冨田達雄君) 鈴木惠美議員。
◆2番(鈴木惠美君) まず、①の12歳以上接種者ということで、129名の方が接種をしたということで、6割ぐらいの方だと思うんですが、接種控えの原因をどのように考えておるんでしょうか。
○議長(
冨田達雄君) 副町長。
◎副町長(杉本宏之君) 今回、中学校での集団接種を希望された方は6割ぐらいですけれども、中学生あるいは小学校6年生で12歳以上で接種を希望する人は83%ぐらいだと思います。ですので、残り差引きは17%ぐらいかなと思っておりますが、これは直接その人たちに確認しているわけではございませんが、いろんな方のお話を聞きますと、やはり副反応が心配だというようなことを聞いているところでございます。
○議長(
冨田達雄君) 鈴木惠美議員。
◆2番(鈴木惠美君) 副反応は確かにとても不安なところだと思います。しかし、子供の副反応に関しましては、日本小児学会でもかなり副反応が起きやすい、でも重症化のリスクは低いということなのですが、どうしてもお子さんたち、私もお母さんたちの聞き取りもしましたが、怖い、アレルギーがある、そういう意見もあるのも事実でございます。塩谷町は病院が少ないということで集団接種をされておりますが、推奨するのも、それもいかがなものかという考えも私自身もございます。 副反応につきましては、予防接種が始まった令和3年2月17日から8月8日現在におきまして、ファイザー社で死亡例も出ております。991件、モデルナ社で10件、1,000件近い死亡例が出ておりまして、因果関係はまだ解明されておりません。アナフィラキシーに関しましては、ファイザー社2,211件、モデルナ社125件。心筋炎、心膜炎、ファイザー社59件、武田社13件というふうにありますが、全体でいいますと0.02%、0.01%ですので、副作用を考えればそれほど、罹患して1%から10%の後遺症が残るよりは接種をしたほうがいいのかなとも思いますが、その辺は慎重に進めていただきたいと思っております。 また、8月19日には、厚生労働省の予防審査会の分科会で認定された方が、29名、初認定をされたという報告も出ています。その29名のうち28名が女性ということで、男性が1人、15人がアナフィラキシー、14人がアレルギーということで、これは、小児に限らず成人を含んでおります。ワクチンの予防接種は非常に高い効果がありますけれども、副反応は、子供、大人、発生は避けられないということでございます。 また、先ほど副反応が現在出ていないとおっしゃいましたが、予防接種に関しましては、いろいろなデータから、メッセンジャーRNAワクチン、人間の細胞の核、遺伝子の核にまでは入らないから安全だということもありますが、しかし、これはあくまでも予測ですので、何十年先、副反応については分からないことでございます。 福祉課の課長さんなんかはご存じかも分かりませんけれども、以前にMMRワクチンという3種混合ワクチン、これを平成1年から平成4年の間、始まって4年間で終了したワクチンがございます。はしか、おたふく風邪、風疹のワクチンですが、このワクチンは純国産でしたけれども、髄膜炎のお子さんが増えて4年で中止になったということで、ワクチン自体に問題があったんです。現在、モデルナ社でも、金属片が入ったりとかそういった問題があります。早急に輸入しているワクチンですので、そういった問題もあるかと思います。このMMRワクチンも、統一株ではなくて、ワクチンメーカー3社が1社ずつワクチンを作って、それを混ぜ合わせて使った統一ワクチンということで、当時の厚生省が指導して作ったワクチンなんですが、1社が製造工程を無視して高い効果を得るために作ってしまったがために、髄膜炎を起こしてかなり被害者が出たということで、4年で駄目になっています。 ですから、ワクチンは、安全性の確保は、担保は大きくならないと、将来を見据えないと分からない部分もありますので、集団接種をしている塩谷町としては慎重に対応をお願いしたいと思っております。 2点目の質問でございます。 保育所の感染防止ということで、先ほどいろいろな感染対策について意見をいただきました。先日8月16日に、保育所におきましても、コロナ事案というんですか、が発生いたしております。この件に関しまして私思うんですが、連絡が非常に遅かったと。まず、8月16日に園児の家族が陽性になっておられますよね。その件に関して、8月20日金曜日に園の保護者に一報が初めて入ったんだと思うんです。21日が土曜日ですから、土曜保育はできませんよということで、20日の午後に園から一報が入っております。これは事実です。ですので、16日に園児の家族の陽性が分かっていながら、20日間、通常保育をされていると思います。認定保育所ですが。その件に関してお答えください。
○議長(
冨田達雄君) 副町長。
◎副町長(杉本宏之君) 議員ご指摘のとおり、16日に園児の家族に陽性の話があったということでございまして、当該園児につきましては、翌日、PCR検査の結果が出るということが分かっておりましたので、その結果を踏まえてから連絡網をしたほうが逆に混乱を招かないんじゃないかということで、16日時点では、その園児の家族の陽性については保護者の皆様にご連絡しませんでした。翌17日に園児がPCR検査で陰性だということが確認できましたので、これは園での蔓延はないだろうという判断をそのときはさせていただいたところです。 8月20日金曜日、これは園児の家族が陽性ということの連絡が入りまして、その園児も発熱をしているという情報でございました。その園児の家族数も、1家族ではなくて複数家族だということがあったので、万一、園の中で蔓延している可能性があると困るということがございましたので、その時点で、翌日21日、それから23日は休園しますよというお話とともに、園児の家族で陽性が確認されたということを保護者の皆様に20日にお知らせしたと、そういうことで、発生状況がちょっと異なるということがございましたので、対応については差が生じております。
○議長(
冨田達雄君) 鈴木惠美議員。
◆2番(鈴木惠美君) まさしくこれは、休園とは申しませんが、17日の時点でも園の消毒はすべきだと思います、園児を止めて。結局、8月20日に園児の家族が陽性ということで、ここで消毒をかけていますよね。そこの初動の差が私はとても問題だと思います。デルタ株のウイルス量というのは1,200倍ですよ。子供にも感染が広がっております。先ほど見形町長から、看護師の設置、配置について考えていかなければいけないという答弁をいただきましたが、感染症対策を実施する上では、嘱託医とともに専門家チーム、看護師も含めて、これを最大限に活用して発揮することがとても重要だと思います。 副町長に聞きたいんですが、県の指導か何かの指導で、日延べというか、休園の指示を得たんでしょうか。
○議長(
冨田達雄君) 副町長。
◎副町長(杉本宏之君) 県の指導ではございませんで、あくまでも町の判断で行っております。
○議長(
冨田達雄君) 鈴木惠美議員。
◆2番(鈴木惠美君) 従来は、デルタ株の前は子供には感染しないということで、そちら執行部の方のほうが詳しいと思いますけれども、保育所には指針というのはないはずですよね。つくっていなかった。しかし、デルタ株の感染によって広がっていることから、8月10日付で厚労省が感染防止策を強化する方針を決めたということは認識はされていますか。
○議長(
冨田達雄君) 副町長。
◎副町長(杉本宏之君) それについては了解してございます。
○議長(
冨田達雄君) 鈴木惠美議員。
◆2番(鈴木惠美君) その段階では、そういったフローチャートというんですか、家族の陽性者が出た保育園はどういう対応をするという、そういうものはなかったんでしょうか。
○議長(
冨田達雄君) 副町長。
◎副町長(杉本宏之君) すみません。保育園についての対応のマニュアルについては、私、直接は確認はしておりませんけれども、先ほど町長が答弁しましたように、役場内の職員あるいは同居家族で陽性者あるいは陽性の疑いがあった場合の対応マニュアルというのを作っておりまして、各学校、保育園ごとに整備するようにこれは流しておりますので、それに基づいて対応しているところというふうに考えております。 それと、先ほど16日に休園というようなお話もありましたけれども、お答えがちょっと漏れましたが、その前、お盆を挟んで登園している園児が少なかったというのも、いきなり消毒とかをやらなかった判断の一つとして考えておりました。
○議長(
冨田達雄君) 鈴木惠美議員。
◆2番(鈴木惠美君) 本庁舎の事例と抱き合わせでちょっと質問をさせていただきたいんですけれども、時系列で、8月11日に職員の家族が施設で陽性者と接触、8月12日職員出勤、マスク着用、アクリル板越しの業務、8月13日職員出勤、8月14日出勤停止、8月16日家族の陽性が判明、症例1452の男児です。そこで庁舎内の関係箇所を消毒、8月17日濃厚接触者として職員がPCRで陽性、8月18日職員と接触者または接触可能性のある役場職員の検査、抗原検査31名、PCR検査1名、全員陰性を確認した、町民や職員に濃厚接触者はいないという記事が出ております。 8月11日、職員の家族が施設で陽性者と接触、この段階でこの職員が役場の上司に、家族が施設で陽性者と接触しているらしいという報告が上司にあったのかなかったのかお伺いします。
○議長(
冨田達雄君) 副町長。
◎副町長(杉本宏之君) 8月11日時点で家族の職員が接触していた相手が陽性者だったというのは、後になって分かった話でございまして、そのとき陽性だったわけではございません。ということで、結果的に陽性となった施設の利用者がいつ陽性と確認されたのかについては、町のほうでは把握できないという状況でございますので、その点についてはご理解いただければと思います。
○議長(
冨田達雄君) 鈴木惠美議員。
◆2番(鈴木惠美君) 家族が施設で陽性者と接触した段階で、これはグレーなんですよ。その段階で、結果が出ていなくてもその職員の方は役場に申し出て、ここで、12日で出勤停止だと思うんです、私は。ただ、終わりよければ全てよしではないですが、全て抗原、PCRがマイナスだから事は大きくなりませんでしたが、クラスターにはなりませんでしたが、あと疑問なのは、下野新聞の文言なんですけれども、8月18日職員と接触または接触可能性のある役場職員、接触または接触可能性、この文章を読みますと、町長に伺いたいんですが、町民の命を担う最高責任者である町長、濃厚接触者とはどういう者でしょうか。
○議長(
冨田達雄君) 町長。
◎町長(見形和久君) 濃厚接触者については、ちょっと今ここでどういう者だというのは答弁できる状況になくて大変恐縮なんですが、そういう場合には、保健所のほうから、濃厚接触者がどうだというふうなことで連絡をいただくことになっております。そのために、私の判断で、これは濃厚接触者だとかそうじゃないとかということは、今までにこちらで判断したことはございません。
○議長(
冨田達雄君) 副町長。
◎副町長(杉本宏之君) 濃厚接触者の定義については、これ厚労省のほうの定義そのままを私どもも解釈しておりまして、患者と感染可能期間に接触した者のうち次の範囲に該当する者ということで例示がございます。私どものほうで、この基準を基に、職員と接触可能性のある職員が接触した、あるいは接触した可能性のある職員が誰なのかということを調べさせていただきました。そのうち、濃厚接触者あるいはその他の接触者として国の基準に該当する職員は、ほとんどの職員は該当していないというふうに考えております。 ただ、これは前回、全協のときにお話ししたかどうかはちょっと私も覚えておりませんけれども、1名だけ、車で日光市まで、その職員ともう一人の職員が往復1時間ぐらい一緒に乗っていたということがございましたので、その職員については、密接度が高いということでPCR検査を受けていただいたということでございます。 それと、先ほどの話でもう一回整理させていただきますと、8月11日に職員の家族が陽性者と接触していたということは、8月16日時点で、その施設の情報も含めて初めて分かった事実でございますので、11日から15日の間に、その職員に対して出勤停止とかあるいは庁舎消毒とかというのは、実際はできない話ということでご理解いただければと思います。
○議長(
冨田達雄君) 鈴木惠美議員。
◆2番(鈴木惠美君) 現在はデルタ株でウイルス量が1,200倍、定義はともかく、取りあえず接触または接触可能性があるといった場合は、職員と、職員はPCRプラスなのでその周りを囲む人たち、接触または接触可能性、それはもうグレーとして考えていただいて、今後、感染防止に役立てていただきたいと思っております。 時間もありませんので次にいきたいと思います。 自宅療養者についてでございますが、先日の全員協議会でも説明をいただきました。これは、その仕組みは、保健
センターから陽性者または濃厚接触者に対して、市町村でこういう支援があるよ、電話してみてくださいということから初めてその方が町に支援を申し出る、これはとてもおかしな話だと思っております。 支援の内容としても、先ほど町長から日用品の提供とかありましたけれども、7日間ですよね。衛生品、電話相談、パルスオキシメーターとありますが、塩谷町の場合はそんなに逼迫はしていないと思いますが、本当に町でのかなり待っている自宅待機の方は切迫して、自分でパルスオキシメーターなんか測れないくらい呼吸困難でいらしたりとか、電話もできない状態であったりとか、この支援自体が、保健
センターから逆支援みたいな感じのこの仕組みが本当におかしいと思っています。 それで、8月26日に宇都宮市長の佐藤栄一市長と、古口茂木町長が県のほうに要望書を提出していますよね。その内容について、自宅療養者の支援拡充についての要望書を出していると思うんですが、どのような拡充について出されたのでしょうか。
○議長(
冨田達雄君) 町長。
◎町長(見形和久君) 内容までどうかというのは私の記憶がちょっとございませんが、市長村長会議なんかでは全くご指摘のあったようなことが、各市はともかく町村では、大体半分の町村からそういう要望が出ております。私も鈴木議員と同じようなことを申し上げたんですが、一向に変わらないというのが現状であります。恐らくそういう声が多いものですから、町村会の会長である古口会長、それと市長会の会長である佐藤市長がそういう申入れをしたというふうなことだと思います。 少し長くなりますけれども、それ以外に、今こういう時期でございますから、災害が例えばこの町に起きてしまったときに、あなた、避難してくださいねと言われたんだけれども、受けるほうが、あなた、感染大丈夫ですかと一人一人聞いて歩くわけにはいかないというふうな状況もあるものですから、やはりそこは市町村を信用して、もう少し情報を流すべきではないかという話を私どもも何度となくお願いしているんですが、残念ながら、今日まであまり変わっていないというような状況でございます。 以上です。
○議長(
冨田達雄君) 鈴木惠美議員。
◆2番(鈴木惠美君) 時間も押していますので、コロナ関係の質問は大体終わりにしたいと思うのですが、マスク、M・A・S・K、マスク、ウイルスカット目的のマスクを、役場の職員の方にも不織布のマスクを徹底してお願いしたいと思います。あとはM、A、アルコール消毒、手指消毒ですね、をよろしくお願いいたします。S、遮蔽、ショートタイム、あとは食事、ビタミンDを取ったりとか免疫を自分で上げていただく。K、換気、冬は加湿をしていただく、そういったことで、コロナに皆さんで立ち向かっていきたいと思います。 あと、最後の質問ですが、通学路の安全対策についてでございます。 この件に関しましては、この間いただいた冊子に徒歩通学者が出ておりました。船生小学校28名、玉生小学校85名、大宮小学校46名の計159名のお子さんが徒歩で通学されています。パーセンテージにすると41.8%、かなりと申しますか、40%以上ですので多いお子さんが歩いて来られる。先ほど答弁いただきましたが、平成27年、平成28年、年に1回点検を行っておるということですが、危険箇所はかなりあると思うのですが、整備の対象となっている箇所、整備はしていないのでしょうか。 また、バス通学におきましては、委託しているバス代金がかなり、1億近いお金があるんですが、徒歩通学者の生徒さんとのその格差、命ですよね、命の問題。先ほどの教育の問題もありますが、まずは子供の命を守らなければ、全てにおいてこの町は少子化でうまくいかないのですから、一人のお子さんの命も失ってはいけない。そして、交通事故はいつ起こるか分かりません。 先ほどの私の地元の梍橋地区、左側通行でずっとお子さんが行きます。グリーンベルトとかというあれも、ベルトにはならない、グリーンラインみたいなのが引いてあるんですが、本当に狭い。あそこ、行き帰り、1年生から6年生まで大丈夫なんだろうかと毎日見ています。自分の子供のときもそうでしたが、事故がないことが、それが平常ではないんです。やはり予測しておかなければいけない。どうにかならないものかなというふうに思います。 校長先生にもお伺いすればよかったんですが、ちょっと行けなかったものですから、そこは執行部の皆さんにお願いいたしまして、洗い出した箇所もあるかと思います。早急に、予算もつくと思いますので危険箇所を洗い出して、保護者の意向を聞きながら、広いところはグリーンベルトにして車の運転者が分かるように目印をつけていただく。梍橋みたいなところは両脇に、白のラインのこちらにグリーンが引いてあるんですけれども、それも目印だとは思うんですが、本当にラインで細い。また、小野崎写真屋さんの前の横断歩道の塗料、あそこはスクールゾーン内ですよね。そこも剥げています。 町長ご覧になって、すぐ行っていただければ分かりますので、その塗料の剥げですとか、そこはスクールゾーンですよね、学校の近くなので。そういった丁寧な点検をお願いして、子供の命を守っていただきたく思い、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(
冨田達雄君) 以上で鈴木惠美議員の質問を終わります。 ここで暫時休憩します。 再開は午後1時15分とします。 休憩 午前11時39分 再開 午後1時15分
○議長(
冨田達雄君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
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△高橋好雄君
○議長(
冨田達雄君) 1番、高橋好雄議員。 質問時間は、質問、答弁合わせて45分以内です。 1番、高橋好雄議員。 〔1番 高橋好雄君登壇〕
◆1番(高橋好雄君)
一般質問通告書に基づき質問をいたします。 誠実に、明快なご答弁をお願いいたします。 1点目の旧町立船生西小学校の活用についてでありますが、当該小学校は、2001年3月に竣工し2011年3月に廃校したもので、僅か10年間しか使用されませんでした。この学校は私が6年間通った愛着のある母校でもあり、児童の減少によるもので仕方のないものでありますが、船生東小学校とともに廃校になるときは寂しさを感じたものでした。また、学校がなくなるということは、地域の人たちからしても残念なことでありました。 児童減少による学校の統廃合は、人口が増加している一部の地域を除き、全国的に見てもかなりの数に上ると思います。廃校から10年が経過しましたが、使用されない状態が続いています。建物は使用しないと傷みも進みます。また、使用しなくても、毎年、維持管理費用が発生いたします。地域の活性化のためにも有効な活用を望むところでございます。 以下の2点について伺います。 2018年度から2020年度までの3年間の維持管理費用について、各年度ごとの金額を伺います。2020年度につきましては確定の予定額ということになりますが。 廃校になってから現在までの活用についての取組と今後の方針について伺います。 次に、2点目の塩谷町遺族会の現状と支援についてでありますが、日本遺族会は、少し調べてみたところ、大東亜戦争戦没者遺族の全国組織として、1947年11月に日本遺族厚生連盟という名称で創設され、1953年3月に財団法人の認可を受けました。各都道府県には独立した遺族会が結成され、日本遺族会の支部としての役割も果たしており、市町村にも遺族会が結成されて様々な活動をしております。目的は、国の礎になった英霊顕彰をはじめ、戦没者遺族の福祉の増進、心の苦しみを慰め、いたわることなどに努め、世界の恒久
平和の確立に寄与することを目的に、それに沿った各種事業を行っています。 敗戦国となった日本は、連合国の管理下で占領軍による新生日本の歩みが始まり、矢継ぎ早に出される指令の中で、戦没者遺族にとって大きな打撃は神道指令、これは国家と神道を分離するという指令ですね。靖国神社が国との関係を絶たれ、自治体の慰霊祭、追悼式も禁止され、恩給も停止され、社会的冷遇を受けました。昨日まで誉れの家として尊敬された戦没者遺族は肩身の狭い思いをし、大黒柱を失い、年老いた父母を抱え、遺児を育てる戦争未亡人の物心両面にわたる苦しみがありました。 そのような中、戦没者遺族は各地で連絡を取り合い、冷遇を是正するため、前述の日本遺族厚生連盟ができました。また、国会では遺族援護に関する決議、未亡人並びに戦没者遺族に関する決議があり、政府にも遺族援護機運が高まります。講和条約が発行し独立を回復した1952年に、戦傷病者戦没者遺族等援護法が制定され、遺族援護の途が開かれ、国家処遇が再開されました。政府主催の全国戦没者追悼式もこの年から開かれています。 そのような歴史的経過を持つ大東亜戦争戦没者遺族の組織でありますが、先頃の新聞の記事で、県内の遺族会が高齢化して会員が減少し、会の存続が危ぶまれているとありました。既に宇都宮市や大田原市の地区の遺族会が解散をしたり、事業の継続が困難になったり、行事の中止が相次いでいると報道されていました。当町でも、2015年度の159人から5年間で59人の会員の減少がありました。当町の遺族会として、会員の減少による悩み等で把握していることがあるか伺います。 また、慰霊碑の管理などの事業で町への要望事項などはあるか、この2点について伺いますので、よろしくお願いします。
○議長(
冨田達雄君) 町長、答弁。 〔町長 見形和久君登壇〕
◎町長(見形和久君) 高橋議員の
一般質問に答弁いたします。
質問要旨の1点目の旧船生西小学校の活用についてのご質問であります。 まず、旧船生西小学校の現状でありますが、校舎のほかは体育館とグラウンドが主な施設であります。現在は、子供から高齢者まで、地域のスポーツ団体等が定期的に利用しております。2階建ての校舎につきましては、1階の一部は町主催各種行事の資材倉庫として利用する一方で、選挙管理委員会の資材置場及び各種選挙の際には新田投票所として活用、また、災害時には船生西部地区の指定避難所として利用する計画となっております。 次に、施設の維持管理費用についてでありますが、2018年度は179万5,600円、2019年度は176万2,700円、2020年度は182万9,200円で、3年間の合計では538万7,500円となっております。主な内容は、光熱水費や各種設備の点検手数料及び警備委託料など、施設維持に当たりまして最低限の必要な費用と考えております。 次に、今日までの活用の取組やこれからの方針でありますが、これまで民間事業者等から貸してほしいとか譲ってほしいという話は何度かございましたが、相手方の計画実現性や賃貸料金など条件面で折り合いがつかず、今日に至っているという状況であります。例を挙げますと、キノコ生産施設としての活用あるいは食品製造工場の立地あるいは障害者施設としての利活用など様々なご提案をいただいてまいりましたが、いずれも成立はしなかったというふうな状況でございます。 また、現在、計画のご提案をいただいている案件が1件ございますが、新型コロナウイルス感染症の状況もあり、申出者の現場確認等、協議も行えていない状況であります。今後、新型コロナ感染症状況が落ち着いてくれば、詳細について協議を進めていくことが可能ではないかと考えております。 町としての取組は、文部科学省の廃校施設の案内をしているページへの記事の掲載をする一方、旧船生西小学校の施設の鑑定を実施し、鑑定評価額を基本に売却または賃借料についてさらなる検討を加えてまいりたいと考えております。 売却するなり賃貸にせよ、重要なことは、旧船生西小学校の施設の利活用が地域の活性化につながり、かつ、地域の方の理解を得られることが何より重要であると考えられますことから、民間事業者や国有企業等にとらわれることなく、積極的なPR活動にも努めてまいりたいと考えております。 次に、
質問要旨2点目の塩谷町遺族会の現状と支援についてのご質問であります。 まず、本町遺族会の会員数の推移でございますが、平成21年度では272名でした。その後、年々、会員数は減少し、平成27年度では159名、令和元年度では104名、令和3年度の現在は92名となっております。減少の理由といたしましては、会員の高齢化、さらに、次世代への継承が行き届かず脱会する会員がいることなどが挙げられるかと思われます。 町といたしましては、会の運営そのものが高齢化してきていることから、係る事務の一部を高齢者支援課にて行っているほか、国・県などとの連絡調整の役割を担っているところでございます。 次に、慰霊碑の管理等につきまして、現在、旧村単位ごとに設置されている慰霊碑や忠魂碑がありますが、それぞれの地区ごとに季節に合わせ周辺の清掃作業などが行われており、町への維持もしくは管理等での具体的な要望はございません。 なお、町の支援といたしましては、毎年、事業費のほんの一部になりますが、事業費の一部として15万円の補助金を交付させていただいております。 遺族会の事業といたしましては、町慰霊祭や靖国神社等への参拝が1年ごとに実施されており、それらにかかる経費として使われている部分が大きいとの報告を受けております。 いずれにいたしましても、遺族会の今後の存続につきましては、本町のみならず各自治体の課題となることは必然でありますので、遺族会の役員さんなどと協議を重ね、町としても、本来の趣旨が次の世代にどう引き継いでいけるかを検討してまいりたいと思っております。 以上、答弁といたします。
○議長(
冨田達雄君) 1番、高橋好雄議員。
◆1番(高橋好雄君) この校舎の管理というのはなかなか大変だと思うんですけれども、自分でもこの夏は庭に草が生えちゃって困ってしまうわけなんですけれども、これ、管理費用の中でも、グラウンドなどはかなり広い面積を有していると思いますので、そういった庭の管理なんかもどうなされているのかなというふうにちょっと考えたわけなんですけれども、そういったものの管理の方法とか、ちょっと伺いたいと思います。 それと、今までオファーがあったといいますか、そういった企業の中で条件面がなかなか合わなかったというお話なんですけれども、具体的には、使用目的が地元の方と折り合いが気まずくなるんじゃないかとか、あまり適切ではないんじゃないかとか、あと金額的に安かったとか、そういうものもあったと思うんですけれども、傾向としましてどのような企業のオファーがあって成立しなかったのか、そんなことを簡単で結構なので少し述べていただければと思います。
○議長(
冨田達雄君)
総務課長。
◎
総務課長(
神山直行君) ただいま質問されましたグラウンドの管理なんですが、シルバー人材
センターに委託している部分と、あと、年に1回は、地元のボランティアの方々がグラウンドの一応草刈り等やっていただいているような状況であります。 以上です。
○議長(
冨田達雄君) 町長。
◎町長(見形和久君) オファーの件につきましてちょっとお話をさせていただきますが、議員からご指摘がありましたように、10年、11年しか使っていないというふうな施設でございまして、中に入りますと、私も一緒にくっついていって中を見させていただいたことがございましたが、立地したいというふうなことで来ている会社でも、こんなすばらしい建物、木造ですばらしいですよねという声は皆さんおっしゃっております。 できればこれをうまく生かして使ってくれるようなところが立地していただけるのが一番望ましいんですけれどもという話をさせていただいたんですが、鑑定評価ということになりますと、実は1億弱の金額になってしまいます。いろいろ、じゃこの辺までならばという話をさせていただいたこともあったんではありますが、正直、なかなかその辺の金額が難しいというのがございます。 空いているところなんだから、ただで使わせてもいいんじゃないですかみたいなことも言われたりはしたんですが、高橋議員も愛着があるというお話をされておりましたが、私もやはりそんなふうに考えるものですから、ただでこれを貸すということは地域の理解が得られないというふうに思っておりまして、ここはある程度やはりしっかりと、今まで管理をしてきた、もしくは遡ると、私も調べたわけではないんですけれども、用地については、もしかすると地域の人たちが学校の用地になるということで協力をいただいた、そういう事例が結構多うございますので、担当のほうにも全てオーケーだよということではないよという話はしております。 お金というか、賃貸料の問題、正直、それが一番正直大きいかなというふうに思っております。答弁になっているかどうかちょっとあれですが、そんなことでご理解をいただければと思います。
○議長(
冨田達雄君) 高橋好雄議員。
◆1番(高橋好雄君) そうですね。校舎の用地を取得する際によく話が出るのも、学校に、公共施設なので土地の提供などをした経過があって、それを簡単に、ただでくれてしまうような話だと地域の反発を買うという話を聞きますので、そこら辺は、町の財産としての施設でありますので、有効に活用できるような手法で多く検討してもらいたいなと思っています。 あとは事業が、全国的にこの廃校というのは、日本中、人口が全部減少していくような状態なので有効活用というのは難しいと思いますし、また、全国的にうまくいっている事例なんかを見ても、必ずしもそれがどこでもうまくいくかというとそうでもないと思いますので、難しい話だと思うんですけれども、まだ新しい施設なので有効に活用して、いろんな今は活用方法があると思うんです。 今は一番やはり多く今後求められている施設なんか、高齢者の施設の関係とか、また、地域を活性化するための何かそういった団体の取組をする拠点にするとか、あとは今のコロナ関係で、出社しないで仕事をするというような部分で、宿泊施設みたいにして利用しているなんてよく聞きます。私、それがいいかどうかは分かりませんけれども、周りも田んぼだらけで商店街もないですから、そういった誰もが来て快適に過ごせる場所かというとそうでもないと思うので、なかなか条件が難しいかと思うんですけれども、そういう難しい中でもよりよい提案を受けた形なり自分なりに町として提案して有効活用を図っていただくようにお願いしたいと思います。 あと、先ほど校庭のグラウンドの関係で地元のボランティアというお話があったんですが、これ、具体的に地元のボランティアというのはどのような形で実施されているんですか。何か地元の人すごいなと聞いたものですから、具体的にどんなふうな形でそういった除草作業とかされているのか、分かればちょっと教えてください。
○議長(
冨田達雄君)
総務課長。
◎
総務課長(
神山直行君) ボランティアの方なんですが、名前を出しますと、西古屋の-------さん、町スポーツ推進委員の役員をやっているんですけれども、その方が声をかけていただいて、8月ぐらいに一度ボランティアの方を、有志を集めてグラウンドの草刈りをやっていただいたような状況でございます。
○議長(
冨田達雄君) 高橋好雄議員。
◆1番(高橋好雄君) それはあれですか。やはり自分の母校でもあるので、きれいにしておきたいという、そういう考えの下に実施されているということなんですか。 〔「はい」と呼ぶ者あり〕 じゃ、2点目の遺族会のほうの部分なんですけれども、これも年々、遺族会の会員の高齢化と、あと、新聞にもありましたけれども、次世代への継承が難しいということで会員数がどこでも減っていて、今までの行事ができなくなってしまった、また、慰霊碑の清掃だとか、あとは、よく前は旅行に行ったりとかいろいろなことを活動されていたと思うんですけれども、会の存続が難しくなっているという状況があると思います。 先ほどお伺いしましたら、補助金の15万円が各地区に、そうすると3つの遺族会に15万円の補助金が交付されているのかなと思いますけれども、この15万円というのはこの遺族会としては、分かる範囲で結構なんですが、どのように活用されているのかちょっと教えてください。
○議長(
冨田達雄君)
高齢者支援課長。
◎
高齢者支援課長(鈴木啓市君)
高齢者支援課長。 議員ご質問の補助金の活用なんですが、15万円は、各地区ではなくて町の遺族会全体として毎年15万円を交付させていただいております。活用方法は、答弁にも含まれていたとおりなんですが、町の慰霊祭を2年に一度、さらには東京靖国神社等への参拝等を、これも2年に一度、つまり、1年ごとに交代で大きなメイン事業として行っております。そういった活動の一助としてこの補助金が使用されているというふうな形になっております。 そのほかの活動もあるんですけれども、忠霊塔とか慰霊碑なんかの清掃の活動事業なんかにも一部は使われているのではないかと思うんですが、主立ったところはそういったことになります。 以上です。
○議長(
冨田達雄君) 高橋好雄議員。
◆1番(高橋好雄君) 分かりました。 あと、先ほど事務的な部分でのお手伝いをされているという話があったんですけれども、今のところ、そうすると遺族会として、ほかの市町であったように解散とか、あとは、慰霊碑の清掃作業などもできないので何とかしてくれとか、何かそういった町への要望とか特段ないということでよろしいですか。
○議長(
冨田達雄君)
高齢者支援課長。
◎
高齢者支援課長(鈴木啓市君)
高齢者支援課長。 町に各地区の清掃活動その他に関して代替でやってくださいとかという直接的な要望はございません。今現時点では、各地区ごとに、季節ごとなんですけれども、清掃活動なんかは会員の皆さんが集って行っている、もしくは、船生なんかは多分、岩戸別神社に設置されているかと思いますので、そちらに委託をしながらやっているという現状です。 そのほかで町としましては、事務サイドとしては、国や県の文書、そういったものを会長を通じて皆さんに周知したりとか、そのほか、会計事務なんかもこちらのほうで若干お手伝いをさせていただいたりとか、そういったことで、補助になるかどうかはあれなんですけれども、事務の一端を担っているということでございます。 以上でよろしいでしょうか。
○議長(
冨田達雄君) 高橋好雄議員。